プーチン大統領とNATO【ロシアがウクライナに侵攻した理由2】

2022年2月24日にロシアによってウクライナ侵攻が開始されました。先日、仕事の休憩中に読んだ記事で興味深かったものがあったのでピックアップして自分のブログでも書きたいと思い、今回の記事を投稿しました。

NATOのこと

NATOとは、NATOの一員として加わった国の領土や国民が他所の国に攻撃を受けたときに、攻撃を受けていないNATO加盟国たちも攻撃をうけている国に協力して、攻撃を受けている国の防衛を行うことが出来る機関です。

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NATOの歴史

NATOは1949年に北大西洋条約が基盤となって結成されました。

<北大西洋条約とは>

第二次世界大戦が終結した4年後の1949年に「ソ連などの共産主義(社会主義)の国々の軍事的脅威への対抗」を目的にアメリカ合衆国・カナダ・イギリス・フランスなど12の国の間で条約が取り結ばれたのが始まりです。

NATOは最初「資本主義諸国の西側陣営」が「共産主義(社会主義)諸国の東側陣営」に対抗するために結成されました。NATOの結成から42年後の1991年12月にソ連が崩壊したことで、東側陣営といわれていた幾つかの国がNATOに加盟することになります。

このように結成当初12か国だったNATO加盟国は次第に増えていき、2020年には30か国にまでなりました。

<参考>

ウクライナがNATO加盟を目指した理由

ウクライナに対し不穏な動きをするロシアに脅威を感じ、ウクライナはNATO加盟を望んでいたようです。2008年にウクライナのNATO加盟が実現されそうになりましたが、フランスがロシアとの関係を重視し反対したことで加盟を諦めたということがありました。

NATOがウクライナへの介入に慎重な理由

NATOはウクライナで行われている戦闘に直接介入しない姿勢を見せています(2022年3月現在)。その理由の一つとして「NATOがウクライナの戦闘に介入することをロシアが悪く捉えると全面戦争になる可能性がある」ためだと話していたそうです。

またロシアやウクライナに詳しい専門家の意見として「ロシアが核兵器を持つ強力な国のため」NATOがウクライナの戦闘に介入できないのかもしれないというものもあります。

NATOに加盟したかったプーチン大統領

2022年3月12日テレビ朝日12時放送の「中居正広のニュースな会」に出演した堤伸輔氏がNATOとプーチン大統領の関係悪化の理由の1つに「ロシアがNATOの加盟国になれなかったこと」があると語ります。

プーチン大統領からNATOへ

堤氏によると、2000年にプーチン大統領が就任した後で、当時のNATO事務総長と面会しました。その面会のときにプーチン大統領と当時のNATO事務総長とのあいだで、以下のような会話があったそうです。

プーチン大統領「いつNATOはロシアを招待するのか?」
当時のNATO事務総長「NATOは招待しません。ロシアから加盟申請してください。」
プーチン大統領「もう既にNATOに加盟申請している国があるが、ロシアはその列の最後部に並ぶことはしない。」

要約するとプーチン大統領は当時のNATO事務総長に「ロシアをNATOに特別扱いで入れてくれ」と言いたかったのだそうです。

NATOからプーチン大統領へ

プーチン大統領から上記のようなことを言われたNATOは「ロシアを他のNATO加盟国と対等なパートナー」として、2002年にロシアとNATOの合同会議「NATOロシア理事会」を設立し、調印も行われた。このときから2022年現在までロシアはNATOの準加盟国待遇されています。

「NATOの仲間に入れたけれど…」複雑なプーチン大統領の気持ち

2002年に設立されたロシアとNATOの合同会議「NATOロシア理事会」によってNATOの仲間に入ることが出来たロシアですが、心の中には消すことの出来ない思いが残っているようです。

当時のNATO事務総長に言われた言葉

一つは「NATO加盟申請のために他国の後ろに並ぶよう言われたことについて未だに腑に落ちないでいる」のだそうです。

NATO加盟の順番が気になって…

NATOの準加盟国になったロシアは「ロシアよりも先にバルト三国がNATO加盟国になったこと」に関してもNATOに対して怒りを燃やしているようです。

<ロシアとバルト三国の過去>

エストニア18世紀にあった戦争の末、ロシアの支配下になった過去がある。
ラトビア18世紀にロシアに帰していた過去がある。
リトアニア18世紀に国の大半の地域がロシアに編入された過去がある。

想像できるウクライナ侵攻の原因

2022年3月12日放送の「中居正広のニュースな会」ではプーチン大統領のウクライナ侵攻の原因になったかもしれない事柄があげられました。

  • NATOとロシアのコミュニケーション不足
  • 「ウクライナ全土を手に入れたい」というプーチン大統領の支配欲

現在のロシアへのNATOの思い

2022年3月現在、NATOはロシアに誤解されて戦争が始まらないように、ロシア側の人間との連絡を続けているようです。

<参考>