三木大雲【実話怪談】

この記事では蓮久寺(れんきゅうじ)住職で実話怪談師の三木大雲(みきだいうん)さんを御紹介します。

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来歴

三木大雲さんは1972年に京都市でお寺の次男として生まれました。お父さんは日蓮宗の僧侶の三木随法(みきずいほう)さんです。

<三木随法について>

三木随法さんはインドに行き仏教遺跡を巡礼したり、仏教を広めるため日本国内で講演や研修指導を行っていた方です。2002年12月に逝去(せいきょ)されました。

三木大雲さんが幼い子供の頃、夜にトイレの前で2mくらいの猫を目撃したそうで、それから不思議な出来事を感じるようになったそうです。

大学生時代

高校卒業後は寮に住みながら、関東にある立正大学仏教学部で仏教について学びます。

<立正大学仏教学部について>

立正大学仏教学部では仏教学科や宗学科の講義が行われており、学生は仏教と仏教文化について学びます。

三木大雲さんはこの頃、「埼玉愛犬家連続殺人事件」の犯人と出会っていたそうです。

<「埼玉愛犬家連続殺人事件」の犯人と三木大雲さん>

三木大雲さんが通っていた大学の寮から約4㎞の位置に「埼玉愛犬家連続殺人事件」の犯人Aが経営していたペットショップがありました。寮住まいの寂しさを紛らわせるため三木大雲さんはペットショップに通っていたそうです。

ある日、ペットショップで犬の写真を撮影していた三木大雲さんは、「写真を撮るな」と怒鳴られてしまいます。店に居る人を撮影していないことを確認したAは三木大雲さんを許し、軽く話を始めました。

二人で暫く話し終えるとAは「自分も三木大雲さんと同じ京都出身だ」と言い、三木大雲さんと一緒にペットショップの横にあるログハウスに移動すると、そこでA自身の身の上話を始めた。

その後、Aは三木大雲さんの前に三本の缶コーヒーを並べ「飲めよ」と言い、三木大雲さんは言われるまま一本の缶コーヒーを飲んだそうです。

翌日もペットショップを訪れた三木大雲さんは、目の前に三本の缶コーヒーを並べられ、その内の一本を飲んでAと会話をして時間を過ごした。

その後、進級のために埼玉から離れることになったため、別れの挨拶をするためにペットショップを訪れたときも同様のことをされた三木大雲さんは、そのまま埼玉を後にし再びAと会うことはなかった。

それから数年が過ぎ、Aと会ったという知人と話す機会があった。

「自分が人を殺していたとき、店に来た一人の修行僧に毒入りの二本と毒無しの一本、計三本の缶コーヒーを出して選ばせて飲ませた。三回来て三回、毒無しを飲んで、最後に来たときにはもう一本すすめたが断られた。

とAが話していた。同じ時期に三木さんも埼玉で修行していたから、そんな人の話を聞いたことないですか?」

そうAに質問された三木大雲さんは「私です」と答えたそうです。

<参考>

テレ東プラス「自分のようになるな」禁断症状の壮絶な苦しみを告白:じっくり聞いタロウ

大学卒業から現在まで

実家の寺は兄が継いでいたので、大学を卒業した三木大雲さんは継げる寺が見つけられなかったため流浪しながら生活することになりました。極貧生活のため何度も僧侶を辞めようとするが、2005年に京都にある蓮久寺の住職となり現在に至ります。

個人的に好きな三木大雲さんの怪談三選

管理人が好きな三木大雲さんの怪談を御紹介します。

自殺志願者

Bさんは会社経営に失敗してしまい、大きな借金を抱えてしまったために一人で夜逃げをしてしまいました。Bさんは自殺で有名な樹海に行き自ら命を絶とうと思います。

ロープを買って森の中に入っていったBさんは、木にぶら下がって苦しそうにもがいている人をみつけます。Bさんは思わず助けてしまいました。

Bさんが助けた人は、Bさんと同じく会社経営に失敗した男性でした。Bさんは自分も会社経営に失敗して命を絶つために来たことを話します。同じ境遇の者同士だと知った二人は共感しあい、何故か温泉に行くことになった。

二人は近くにあった温泉旅館に泊まり、お互いの苦しかった経験を話し合った。そのとき、二人はお互いの名前を名乗るのは止めようということになった。もし二人の内の一方が自分で命を絶ったとき、ニュースで名前が出たときに知るのが嫌だからという理由だった。

翌日、Bさんが目を覚ますと助けた男性の姿が無かった。旅館の方にたずねると男性は支払いを済ませて出発されたと答えられた。部屋にはまとまったお金が入った男性の鞄が残されていた。

鞄の上に一枚のメモ用紙が乗っていて、そこには「本当に楽しい1日を過ごせました。あなたの御蔭です。私がこれからどうするかは教えられませんが、どうか貴方はこのお金を使って、もう1度頑張ってください」と書かれていた。

その後、Bさんはそのお金を使って再度、事業を起こします。その会社は事業が上手くいきどんどん大きくなった。けれどもBさんは再び会社をダメにしてしまいます。

「やっぱり自分には商売の才能が無いのか…」Bさんは近くの駅のホームに行き、電車が来るときに線路に飛び込んだ。そのときBさんの横に男が現れ、Bさんに何かを呟く。よく見るとその男は…。

クマのクーさん

三木大雲さんが海の近くにある地域で講演を行っていたときに聴いた話です。Cさんはこの地で生まれ育ち、結婚して家庭を作り現在も暮らしています。

Cさんは物心ついたときからクマのぬいぐるみを大切にしてきたそうです。Cさんはぬいぐるみに「クーさん」という名前を付けて可愛がっていました。

小学生になったCさんは友達と遊びに行く時でもクーさんを連れていきました。Cさんが小学4年生になった夏の日のこと。Cさんはクーさんを抱っこして友達と一緒に海に遊びに行きました。

Cさんたちは浜辺から少し離れたところに浮かんでいるタイヤで出来た人工島まで泳ぐことにします。クーさんを抱っこしたまま泳ぎ始めたCさんは片手で泳いでいたため友達から遅れていきました。

泳いでいる途中、右足に何かが触れるのを感じ見てみると、海の中に青い色をした人型の何かが自分の右足を叩いているのが見えた。「この人、誰?」と思った瞬間、Cさんは青い人型の何かに海中に引きずり込まれてしまいます。

夜釣り

Dさんは太平洋側にある無人島に釣りに行くのが好きだった。「夕方の17時には島を出るように」と無人島の所有者から言われていたので、この無人島で釣りを楽しむ者達は、その約束を守り皆17時になると帰っていった。

ある日、どうしても無人島で夜釣りをしたくなったDさんは、明るいうちに無人島に上陸し、夜まで人に見つからないように潜んでいた。いずれ誰も居なくなり辺りが暗くなるとDさんは夜釣りを始めた。

Dさんが夜釣りを楽しんでいると、海の向こうから光が近づいてくるのが見える。慌てて物陰に隠れ様子をうかがっていると、船に乗った3人の兵隊が無人島に上陸してきたのだった。

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<参考>