プーチン大統領の逸話「メルケルいじめ”犬のぬいぐるみ事件”」

今回はプーチン大統領とドイツの元首相メルケルさんのお話を御紹介します。

プーチン大統領のメルケルいじめの始まり

最初、プーチン大統領はメルケル元首相に好印象を持っていました。けれどもメルケル元首相が人権問題に関心があると知った途端、プーチンはメルケル元首相の弱点を調べ始めたそうです。

プーチンが利用したメルケルの弱点

1995年8月、自宅付近で自転車に乗っていたメルケル元首相は、近所の飼い犬に襲われたことをキッカケに、犬に近づかなくなり、自転車にも乗らなくなってしまった。

この出来事によってメルケル元首相が犬恐怖症になったことを知ったプーチン大統領は、メルケル元首相に対して犬を使ったアプローチを開始します。

プーチンによる「犬のぬいぐるみ事件」

2006年、前年の11月にドイツの首相になったばかりのメルケル元首相が、就任の挨拶をするためロシアの首都モスクワを訪問することになります。そのときモスクワにあるクレムリンと呼ばれる建物で会談が行われました。

会談終了後、プーチン大統領はメルケル元首相に犬のぬいぐるみをプレゼントしたそうです。ちなみに犬のぬいぐるみの柄は、黒と白のブチだったようです。

2007年、ロシアのプーチン大統領とメルケル元首相がロシアのソチで会談をおこないました。会談場所はプーチン大統領の別荘で、プーチン大統領はペットのブラックラブラドールのコニーを怪談部屋に入れ、イスに座っていたメルケル元首相の横に立ち止まらせたり、ニオイを嗅がせたりしたそうです。会談後プーチン大統領は「会談でペットの犬を見せたのは、メルケル首相が犬好きだと思ったから」と語ったということです。

その後もプーチン大統領による「メルケルいじめ」は続いたようで、後に開かれた会合に遅刻して現れ、メルケル元首相に対して「あなたと私の仲なら、これくらい普通でしょう」と言ったらしい。

メルケルさんが感じたプーチンの印象

メルケル元首相はプーチン大統領の印象を残しています。要約すると「相手の弱点を利用し、ずっと人を試し続ける人。好き放題やらせていたら、相手をする人を卑屈にさせる人」なのだそうです。

メルケルさんの経歴

誕生~東ドイツ移住まで

メルケルさんの本名はアンゲラ・メルケルと言います。メルケルさんは1954年ドイツ北部にあるハンブルクで誕生しました。牧師の父親と、教師の母親の間に生まれたメルケルさんは、生後数週間のときに父親の仕事の事情で東ドイツで暮らすことになります。

学生時代~政界進出まで

学生時代に優秀だったメルケルさんは大人になると科学アカデミーに勤務し、博士号を取得して物理学者として働いていました。1989年に起きたベルリンの壁崩壊後に勤め先が先行き不安になったので退職し、ドイツにあった一つの政党のメンバーになり、ここから政界で活動していくようになったようです。

2005年11月にドイツの首相に就任したメルケルさんは、2021年12月までの16年間ドイツの首相を務めました。

<参考>