中山市郎の怖い話「芝右衛門狸と中座」実話怪談・心霊・オカルト(淡路島・大阪・道頓堀)


動画元:実話怪談 道頓堀千日前の怖い話 中山 市朗
動画投稿者:Melva Toti
【 投稿記事一覧 】

  • No.101~


【 中山市郎さんの動画記事 】

動画について

御紹介した動画は、怪異収集家の中山市郎さんが芝右衛門狸と中座について語っている部分を抜粋したものです。

【中山市郎さんの詳細は下記の記事を御覧ください】

【怪談の内容】

淡路島三熊山の芝右衛門

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淡路島の三熊山(みくまやま)に多くの狸が住んでいました。

狸たちは夜になるとポンポコと腹鼓(はらつづみ)を打ち、近くの村に住む人間は毎夜その音を聴いて過ごしていました。

三熊山の狸の中に、名前が広く知れ渡った一匹の狸が居ました。

その狸の名は「芝右衛門狸(しばえもんたぬき)」といい、仲間の狸と化け合戦をして連勝するくらい化けるのが上手いことで有名でした。

また、道に迷っている旅人に道案内してあげたり、酔っぱらっている人の介抱することもあったので、村の人々には親しまれていました。

【三熊山の場所】

芝右衛門狸にはお増(おます)という奥さんがいました。

二匹とも芝居が大好きで、地元に芝居小屋が来ると二匹で見物に出かけていたそうです。

あるとき「大阪の中座で面白い芝居が始まる」と聞いた芝右衛門狸は、お増と一緒に大阪に出かけます。

大阪に来た二匹はテンションが上がり、化け合戦をすることになりました。

【大阪の場所】

二匹が化け合戦をしている最中、近くを大名行列が通ります。

その大名行列を芝右衛門狸が化けたものと勘違いしたお増は、大名行列に無礼な態度をとってしまったため、侍に切り殺されてしまいます。

お増を失ったことで淡路島に帰ろうと思った芝右衛門狸は思いとどまり、大阪で芝居を見ていくことにしました。

芝右衛門狸は中座にいた犬に吠えられ、「人間に化けている狸」だと知った人間にボコボコにされて芝右衛門狸は亡くなってしまうのでした。

芝右衛門狸を殺して以来、中座にお客が来ることが無くなり「芝右衛門狸を殺した祟りに違いない」と思った中座関係者は、芝居小屋の奈落(舞台下)に祠を造ってお祀りするようになりました。

芝右衛門狸の祠

芝右衛門狸の祠は約350年間、大切にお祀りされてきました。

そのため「道頓堀の芝居を見守っているのは芝右衛門狸だ」といわれていたこともあったそうです。

大切に中座でお祀りされてきた芝右衛門狸の祠は、1999年の中座の閉鎖と同時に生國魂神社(いくくにたまじんじゃ)境内の源九郎稲荷神社と一緒に祀られることになりました。

芝右衛門狸の祠が合祀されたあとの2002年9月9日、中座の解体中に爆発事故が発生してしまいます。

そのとき「芝右衛門狸の祟りではなかろうか」という噂が流れたそうです。

【中座があった場所】

動画を観て思ったこと

あまりモノを知らない管理人は、350年も続いた中座という劇場があったことに驚きました。

狸が人を開放する話を知って、管理人も狸に優しくしてもらいたいと思ってしまいました。

まとめ

御紹介した動画はいかがでしたか?

淡路島の三熊山には今でも狸は住んでいるのでしょうか?